第2話

映像制作のウラ側 映画監督「大川 祥吾」とLUMIX GH6/S5IIX

第2話 料理系YouTuber「おっくんの宅飲みグルメ」とLUMIX GH6/5を担当した大川 祥吾さん。
日頃、TVCM、企業VPの制作受託を行いつつ、インディーズ映画の制作をしている彼の制作現場に潜入。
いわゆる「本職」の映像制作者はどのようにLUMIXを使い、どこに魅力を感じているのかを伺った。

Creator

大川 祥吾 (LUMIX公認クリエイター)

株式会社アイスクライム 代表取締役/映画監督 ゲーム、アプリ等、WEBコンテンツの企画、開発を経て独立。 映像制作会社アイスクライムを設立後は、TVCM、企業VPの制作受託を行いつつ、インディーズ映画の制作をしている。 <受賞歴> 第4回いばらきショートフィルム大賞 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭短編コンペティション部門入選 札幌国際短編映画祭 北海道セレクション NTTぷららひかりTV Creators Challenge脚本賞​

  • 超筋金入りのLUMIXユーザー

    TVCM、LIVE配信、企業VPなど、クライアントワークを生業としながら、インディーズ映画制作をライフワークにしている大川さん。実は、GH1から現在に至るまで、全てのGHシリーズを使用してきた、超筋金入り(GH4だけ所有はしていない)。GH1発売当時、24fpsで動画が撮れるカメラのほとんどは、業務用機に限られていた。そのためGH1は、インディーズ映画界隈で大きな話題になったカメラだったそう。
    「当時、一眼なのに動画に振り切ったカメラっていうのが面白くて…これで低予算でも映画が撮れる!と思って買ったんです」と、当時の思い出を語ってくれた。
    ちなみに、今回の現場では、3台のGH6と、1台のS5M2、計4台のカメラを使用していた。

  • クライアントワークで運用しているワークフロー

    「だから、LUMIX。のシリーズで、皆さんかっこいい映像を作ってるのを見てきました。なので今回僕は、”かっこいい映像”というよりも、視聴者さんにとって”リアルに参考になる”、”実際に仕事で使えるワークフロー”で制作しようと思ったんです。だから、このまま真似してもらえれば、仕事できちゃいます笑」
    長年の経験があるからこそできる「敢えての振り切り」を宣言した大川さんに、説得力を感じた。

    クライアントワークの課題の1つに「データ管理」が挙げられる。
    大川さんは、普段インタビュー撮影では3カメで回しているそう。これを、高ビットレートで年間に何十本…となると、管理コストは無視できるレベルでなくなるのは想像に難くない。
    その上で、普段から、MP4/4K/V-Log/4:2:0 10bit/72Mbpsというフォーマットを活用しているそう。
    敢えてビットレートを抑えることで、ワークフロー全体の軽量化が図れたり、クライアントにデータ共有する際の不便さを解消できるなど、賢い選択と言える。
    また、画面内の動きが多くないインタビュー撮影においては、この設定でも十分に美しい映像がアウトプットできる。非常に理にかなったこの方法は、だから、LUMIX。運営委員会内でも話題になった。

  • まるでシネマレンズのような写り

    長きにわたって、LEICA DG NOCTICRON 42.5mmを愛用している大川さん。
    「写りがシネマレンズっぽいんですよね。多分、シネマレンズで撮りましたって言っても、分からないと思いますよ笑」と語っていた。
    また、シネマレンズと比較すると、はるかに小型軽量である点も気に入っているそう。
    「小さいって本当に正義だと思うんですよ。それは、機動力だけではなくで”故障が少ない”という側面もあって。軽いからこそ、長距離移動で車、電車、飛行機に揺られても、壊れにくい。」
    業務での使用が日常である大川さんだからこその意見には、やはり説得力がある。

  • 経験が浅い人でも使いやすい

    クライアントワークの現場では、自身はディレクターに徹し、社員にカメラオペレーションを任せることも少なくない大川さん。その視点で、LUMIXカメラの魅力を伺った。
    「まず、操作がわかりやすいですよね。あと、マイクロフォーサーズは被写界深度が浅くないので、フォーカスミスも少なくて済みます。フォーカスが合ってないと、使い物にならなくなっちゃうんで、その点マイクロフォーサーズなら、仮に経験が浅い人に任せたとしても、安心感があります」
    さしずめクライアントワーク=いかにリスク回避できるかという点からは逃れられない。その上で「十分な映像クオリティ」を担保することこそが、プロの考え方である。

    カメラから少し話は逸れるが、スタッフさんの話の流れから、現場の進行についても触れたい。
    当日は、ロケ地移動があったり(実は今回のロケ日は、関東で稀に見る大雪で、わずかな移動にもかなりの時間を要した)、照明などスタジオでもかなりの作り込みがあった中で、スケジュール通りスムーズに現場を終えることができたのは、紛れもなく、隙のない事前計画によるものだ。

    事前準備〜アウトプットまで、ストレスなく進行するための配慮が随所に感じられ、その流れの中で、LUMIXのカメラがうまく活用されている様には、感銘を受けた。

  • フィルムライクな映像がかんたんに

    画質や絵作りはさることながら、業務使用などの面も含めたLUMIXの魅力を、大川さんに聞いた。
    「とにかく、誰でもかんたんに、フィルムライクな映像が収録できるところですね。元々は、24fpsが撮れるからGH1に飛びついたのが始まりですが、当時から一貫して使いやすい。だから、社員にも任せられるし。とにかく、僕には色々な面で、LUMIXがピッタリなんです」

アイスクライム (YouTube)