第5話
映像制作のウラ側「AKIYA MOVIE」とLUMIX S1H/S5II
第5話「チラカーライフとLUMIX S5Ⅱ」の制作は、ビデオグラファーのAKIYA MOVIEさんが担当。20代の感性で撮るオトナの車。その裏側とLUMIXの使い方を聞いた。
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下準備が功を奏する
今回のロケにあたり、AKIYAさんは入念な下準備をしていた。車をかっこよく見せるための撮り方を探るために、CMやドキュメンタリーなど、多くの参考映像をもとに撮影方法を研究。その撮影が可能なロケ地を選定し、事前にロケハン。どこでどのフッテージを撮影するのか決めていった。「ロケハンの時が曇りだったのと、当日の天候も読めなかったので、確実に撮れるよう、色々な場所を巡りました。その甲斐があって、メチャクチャ良い画がたくさん撮れました」そう語るAKIYAさん。当日は天候にも恵まれ、最高のロケーションで撮影することができた。
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S1HとS5Ⅱの2台体制
だから、LUMIX。Season2に参加してくれた「LUMIX公認クリエイター」のほとんどが2台体制で撮影に臨んでいる。今回AKIYAさんは、2ndカメラとして何度か現場をともにしている村上さんに声をかけた。常に2台のカメラが稼働している状況を作り、限られた撮影時間での素材数の最大化を図った。
AKIYAさん自身が撮る際、カメラの使い分けを聞くと「手持ちでガンガン撮る時は機動力重視でS5Ⅱ、三脚固定でしっかり構図を作る際、望遠レンズ等でフロントヘヴィになる際はS1Hを使いました」と答えてくれた。曰く、2台のカメラは描写力こそ同等だが、モニターなどアクセサリーまで踏まえた取り回しはS1Hに軍配が上がるそうだ。 -
4本のS PROレンズを使用
様々なシーンに対応できるよう、現行全5本のS PROレンズのうち、4本のS PROレンズを現場に持ち込んだAKIYAさん。RUN&GUN撮影でも画質を疎かにしないという、本作への意気込みが感じられた。「出番が1番多かったのは24-70mm F2.8でした。ここぞっていう時は50mm F1.4を使って。構図を組んで車を撮る際には、70-200mm F4を多用しました。チラカーライフさんもおっしゃるように、歪みなく車を撮るには、望遠を使うのがいいですからね」適材適所で小まめにレンズを交換しながら撮影に臨むAKIYAさん。様々な現場経験に裏打ちされたレンズ使いは非常に参考になる。どのフッテージがどのレンズで撮影されたのか、改めて本編を見てみていただきたい。
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自分の意図を具現化できるカメラ
「画質もそうなんですけど、それ以上にソフト面の機能だったり、ハード面の使いやすさだったり、プロダクトとしての総合力で、僕の表現”やりたい表現”を叶えてくれるんです」と語るAKIYAさん。カメラに関わらず、家電からデジタル製品に至るまで、明確な”性能の差”を感じなくなってきた現代。何をもってプロダクトを選択するのかは、もはやスペックだけでは語れない。そんな中、自身のアイデンティティにカメラを重ねるAKIYAさんの言葉は、現代における「モノ選び」の軸として共感できるのではなかろうか。